手術について

OPERATION

外来の検査機器

白内障と硝子体の手術装置

視野測定装置

レーザー光凝固装置

超広角眼底撮影カメラ

三次元画像解析装置

当院では白内障(はくないしょう)をはじめ緑内障(りょくないしょう)、硝子体(しょうしたい)手術、その他すべての手術は日帰り外来手術で対応しております。

上記疾患以外の主な手術

さかまつげ(内反症[ないはんしょう]、睫毛乱生[しょうもうらんせい])、眼瞼下垂(がんけんかすい)、翼状片(よくじょうへん)、眼瞼腫瘍(がんけんしゅよう)、ものもらい(麦粒腫[ばくりゅうしゅ]、霰粒腫[さんりゅうしゅ])、レーザー治療(網膜裂孔、糖尿病網膜症、後発白内障、緑内障など)、鼻涙管閉塞などの手術を行っております。

■白内障(日帰り白内障手術)

超音波手術装置
超音波手術装置
白内障は様々な原因で水晶体(レンズ)が濁り、かすんで見える病気です。大きくは前嚢下白内障、皮質白内障、核白内障、後嚢下白内障に分けられます。
原因で一番多いのは加齢による老人性白内障と呼ばれるもので、皮質の混濁(皮質白内障)や核の硬化(核白内障)が進行するものです。早い人では40歳代から、80歳代では大半の人で白内障が認められます。
進行した白内障は手術によって治療することになります。手術は局部麻酔で行われ、超音波振動する吸引管を挿入し、水晶体を破砕しながら吸出し(超音波水晶体抽出術)、残した薄い膜(水晶体嚢)の中に眼内レンズを挿入する方法が行われています。通常は手遅れになることはないのですが、かなり症状が進行すると手術が難しくなりますので、日常生活に不自由を感じるようになったら手術を受ける事が肝要です。
日本人の平均寿命が延びた高齢社会では白内障は今やありふれた眼疾患となり、その治療、手術方法は安全なレベルまで進歩しています。

■硝子体手術

黄斑上膜(おうはんじょうまく)

眼底にある神経の膜を網膜といい、視力にとって大事な網膜中心部をとくに黄斑といいます。その黄斑に異常な膜がはびこる病気が黄斑上膜です。膜が網膜を引っ張るため網膜にしわが形成され、進行するとものがゆがんでみえたり、視力が低下します。治療は手術するしか方法はありません。

網膜黄斑に増殖した異常な膜をはぎ取り、網膜の前面にある硝子体というゼリー状の物質を取り去る手術を行います。術後一カ月すると視力が回復してきますが、細胞の再生が悪いと半年以上にわたり視力の回復が遅れたり、治った後でも歪んで見えるといった後遺症が残ることもあります。

糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

糖尿病が悪化すると全身の血管がもろくなり、血管が詰まったり出血を起こしたりします。目にも同じように影響が出てきて、眼底の神経の膜である網膜に出血や血管の詰まりがおこり、視力の低下が進行し、失明してゆきます。特に異常な血管の膜が形成されると網膜剥離や緑内障を併発して早々に失明してゆきます。なかなかひかない眼底出血や異常な血管の膜を治療するには硝子体手術を行うしか方法はありません。
網膜に増殖した異常な血管膜をはぎ取り、網膜の前面にある硝子体というゼリー状の物質を取り去り、出血を洗い流す手術を行います。術後に白内障を起こすため同時に白内障手術を行います。術後はゆっくりと視力が回復していきますが、糖尿病のため細胞の再生が悪いと半年以上にわたり視力の回復が遅れたり、治った後でも歪んで見えるといった後遺症が残ることもあります。

網膜硝子体出血(もうまくしょうしたいしゅっけつ)

何らかの原因で眼底網膜の血管がもろくなり、血管が詰まったり出血を起こすことがあります。出血がひどいと視力の低下が進行し、失明してゆきます。特に異常な血管の膜が広がると上手く剥離や緑内障を併発し、その場合も早々に失明してゆきます。薬を飲んでもなかなかひかない原因不明の眼底出血を治療するには硝子体手術を行います。多量の出血を取り除いて初めて出血の原因が判明することになります。

網膜に増殖した異常な血管膜を切り取り、網膜の前面にある硝子体というゼリー状の物質を取り去り、出血を洗い流す手術を行います。術後に白内障を起こすため同時に白内障手術を行います。術後はゆっくりと視力が回復していきますが、出血を繰り返したり網膜剥離を合併して重症の場合は改めて入院して治療を行うおこなうこともあります。

黄斑円孔(おうはんえんこう)

眼底にある神経の膜を網膜といい、視力にとって大事な網膜中心部をとくに黄斑といいます。その黄斑に穴があく病気が黄斑円孔です。穴があくと視力は急激に低下しほとんど失明状態になります。網膜の前面にある硝子体というゼリー状の物質が老化し、網膜の黄斑を引っ張ることで黄斑の破れを引き起こし円孔が形成されるのです。
治療は手術するしか方法はありません。原因となっている硝子体を取り去り、円孔のまわりにある内境界膜という膜も取り去り特殊なガスを眼内に注入して円孔を閉鎖させます。ガスにより円孔が強く接着できるように術後はしばらくうつ伏せの姿勢を取ることが必要になります。術後の1週間はなるべくうつ伏せの姿勢を取ることになります。うまく円孔が閉鎖しない時は再度ガスの注入が必要です。また術後に白内障になってゆく合併症が多いため白内障の手術を同時に行います。

一般診療